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海外送金や支払いに Wise (旧 TransferWise) というサービス
私の周りでは、Wise (旧TransferWise)を使っている人はすごく多く、在ホアヒンのほとんどの友人・知人は自国からタイへの送金は Wise を使っている様子。今日は Wise を使ったことがない人がいるかもしれないので、ざっくりまとめてみます。
Wise https://wise.com/
Wiseって何ですか?
Wise はネットバンクと『似たような』サービスで、基本の使用料は無料です。(一部有料のサービスもある)
『似たような』サービスですが銀行ではありません。銀行ではありませんが、送金をしたり支払いをしたりすることができます。
PCからだけでなく、スマホのアプリが便利にできているので、様々なことがサクッとできる手軽さと、セキュリティは意外としっかりしていて(その分規制も結構ある)私は長いこと安心して使っています。
Wise の主な使い道
主な使い道は
- 複数通貨でお金を一時保留
- 送金、特に海外への送金
- デビットカードの利用による支払い
- ネット上での支払い
です。
複数通貨でお金を一時保留
Wise の自分のアカウント内に複数の通貨の口座を開くことができます。
通貨によって口座情報が紐づけされている通貨とそうでないのがありますが、その話は後で詳しく。
各通貨口座は残高がゼロでもかまいません。
送金、特に海外への送金
Wise からの送金は速いし、手数料が銀行より安いことが多いし、為替のレートも銀行より良いことが多いので、海外送金に利用している人が多いと思います。
実際に高額を動かす時は、一応銀行と両方チェックしてからどちらを利用するか決めたりしています。
私の場合は、例えばシンガポールからタイに送金する場合、一度 Wise のシンガポールドルの口座に入金して、そこから一気にタイの銀行口座に送金したり、為替レートをみて少しずつタイバーツの口座に移しておいて、後からタイバーツの口座からタイの銀行口座に送金したりしています。
実際にお金を動かすつもりがなくても、この Send というボタンをクリックして、今動かすとしたら為替レートはいくらかを簡単に確認することができます。
この時のレートは、1シンガポールドルが25.6904タイバーツで、100ドルを動かすと1.84ドルの手数料が取られ、タイバーツの口座に2521.77バーツ入金されることがわかります。
定期的にチェックしていないと、そのレートがいいのか悪いのかわからないかもしれません。
そんな時には、この Guraranteed exchange rate (48h) というリンクをクリックします。
そうすると、最近のレートの変化をグラフでチェックすることができます。
私はいつもこれをチェックして、動かすのちょっと待とうかな~とか、このタイミングで少しまとめて動かそう!とか考えています。
ググってでてくる為替レートは、その表示サイトがどこのデータを使っているかによって違いますし、売値と買値も違いますし、自分がお金を動かす時にそのレートが適用されるとは限りませんが、ここでチェックしたレートはチェックした時点から48時間以内はこのレートが適用されます。
Wise の口座においておける上限額というのが、口座開設の国によって定められているので、それ以上の金額をずっと保留しておくことはできませんが、それ以内なら Wise の口座においておくこともできます。
上限は3000-5000ドルくらいで設定されているようです。
一日の最後にそれを超えていなければ、一時的にそれ以上の金額になるのは問題ありません。
上限を超えた分は、リンクしている自分の口座に自動的に振り込まれるので、消えてなくなるとか、ペナルティが課されるとかではありません。
デビットカードの利用による支払い
銀行のデビットカードと同じように、Wise のデビットカードを発行してもらうことができます。
これにより、店頭でデビットカード払いをしたり、ATMから出金したりすることができるようになります。
これは口座開設国だけでなく、それ以外の国でも使うことができます。
海外旅行の際にクレジットカード払いにすると、いくらの為替レートで計算されるのかわかりませんが、先に使用通貨の口座にお金を動かしておくと、その通貨での支払になるので使った金額の把握が簡単。
ネット上での支払い
銀行のデビットカードやクレジットカードと同じように、ネット上での買い物や申込みの支払いにも使うことができます。
私が Wise を使うメリットの一つだとおもっているのが、Digital Card というサービスです。
実際に手元に送ってもらうカードの方は Physical Card といって区別します。
Digital Card は簡単に新しいのを作ったり、今使っているのを止めたりすることができます。
例えばちょっと心配なサイトで買い物をする時、新しい Digital Card を作って、その情報(カード番号や有効期限など)で買い物をし、それが済んだら直ぐにそのカードを無効にしたりすることができます。
Digital Card はスマホからでも簡単に、待ち時間なく新しいのを作ったり無効にしたりができるので、クレジットカードの情報を登録したりする不安がなく、ネットでの取引にはとても便利です。
為替レート
例えば米ドルで買い物をする場合、レートを確認して予め必要な金額を米ドル口座に移しておくと、米ドルで決済をした場合、まず米ドル口座から引き落とされます。
この方法だと、どのレートで買い物をするかをある程度自分で管理することができます。
近いうちにその通貨で買い物をする予定がある場合は、何度かレートを確認して、レートの良い時に移しておくようにしています。
(買い物の金額が足りなかった場合には、他の通貨の口座から残りの分が引き落とされます。デビットカードなので、各口座の合計金額よりも高額の決済はできません。)
口座情報が紐づけされている通貨とそうでない通貨
Wise には50以上の通貨があるようですが、大まかに3種類の通貨口座があります。
- 口座情報が紐づけされていない通貨
- 国内からの送金を受け取れる口座情報だけがある通貨
- 国内からと海外からの送金を受け取れる両方の口座情報がある通貨
もちろん『国内からと海外からの送金を受け取れる両方の口座情報がある通貨』が一番便利なわけで、Wise も常時口座情報の紐づけを増やす努力はしているようです。
例えば私は9つの通貨の口座を開いていますが、そのうちの殆どが『国内からの送金を受け取れる口座情報だけがある通貨』です。
ちなみに日本円もタイバーツも『口座情報が紐づけされていない通貨』です(今日現在)。
口座情報がない通貨には、他の通貨の口座から動かして入金します。
日本やタイにしか銀行口座がない場合には、海外からの送金を受け取れる通貨に送金して、そこから動かすことになるでしょう。
例えば米ドルは海外の銀行から送金できる口座情報を持つことができます。
送金に必要な口座情報とは、Routing Number、SWIFT/BIC、口座番号などのことです。
もし『国内からの送金を受け取れる通貨』の国に銀行口座があれば、国内送金をすることができます。例えばシンガポールの銀行からシンガポールドルの口座へといった感じ。
備考
Wise はどこの国に口座を開くかで、少しずつ規定が違うので、日本の住所で開設する人やタイの住所で開設する人は、それぞれ各国の金融関連の規定により、違うことが色々ありますので、詳しくは必ず Wise に確認してください。
口座開設には住所確認が必要になりますので、適当な国で開設するということはできません。
必要とされる書類やIDなどを提示できる国で開設することになるので、基本は現在住んでいる国で開設することになると思います。
Wise の規定も変更がありますし、ご自身のお金の運用には直接 Wise のサイトで詳細をご確認ください。