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ヨット乗りにとってのホアヒン
シンガポールから遊びに来ている、オーストラリア人とマレーシア人夫婦の友人は、私達の友人には珍しく、ゴルフには全く興味がありません。彼らが住む場所に求めるのは、ゴルフ場ではなくヨットを泊めるマリーナがあること。
奥さんがマレーシア人ということもあって、以前はマレーシアのティオマン島などでリタイアすることを検討していたようですが、最近はタイにも関心がある様子。
ホアヒンの話をする時も、彼らの関心は 『近くにマリーナはあるのか?』 ということだったので、ホアヒンに誘うにはまずその辺りのリサーチをしておかなければなりません。
周りはゴルファーばかりだったので、何度かホアヒンに来ていてもマリーナの情報は入ってこなかったのですが、ある時バンコクからホアヒンに向かうバスで、偶然隣り合わせた人がヨットを保有しているといいます。
うちの夫は早速メモを取り出してあれこれと聞き出し、とりあえずホアヒンの南に20分ほど行ったところにマリーナがあるらしい…ということまでは分かりました。
ホアヒンやその周辺の土地勘がまだ余りなかったので、地名やランドマークを聞いても、今ひとつピンとこなかったんですよね。
そして、私たちは今後もヨットを買う予定はなかったので、その件はそのままになっていました。
とりあえず友人夫婦には、ホアヒンの近くにもマリーナがあるらしいので、リタイアメント候補地として検討できるかもよ…という話はしておきました。
その夫婦が、わざわざシンガポールから遊びに来てくれたので、観光もかねてドライブがてらマリーナを見に行くことにしました。
持っている情報は、ホアヒンの南に20分ほど行ったところ。そこには川があるらしい、という二つだけ。
時間はたっぷりあるので、グーグル・マップのGPSを頼りに、とりあえず南に行ってみます。
海と川が交わる辺りまで行ってから、川沿いを走り回っていて、ようやく漁船が何隻かとまっているのが見えました。
周りには、大量のイカを天日干しにしてするめにしているところがあったりと、いかにも漁村といった雰囲気です。
ホアヒンでも既に十分のどかだとは思っていましたが、ここはその何倍ものどかな雰囲気が漂っています。
漁船が停泊している近くまで行くと、その直ぐ隣にいくつかのヨットとスピードボートも見えました。
他の国で見るようなお洒落なクラブハウスのようなものはありませんでしたが、建物から笑みをたたえたタイ人がでてきて、フレンドリーに対応してくれます。
私のつたないタイ語と、真っ黒に日に焼けたおじさんの英語で、どうにかここがマリーナであることを確認し、一応英語も併記された料金表も手に入れることができました。
夫と私は、その料金表を見ても高いのか安いのかも皆目検討もつきません。
友人によると、マレーシアよりは高いがシンガポールよりは安い、といったところらしいです。
友人夫婦はそれまで『ホアヒンも一応候補地として検討してもいいかな』 くらいのトーンだったのが、ここに来て『ここに住むなら、ヨットのサイズは一回り小さいのにした方がいいかな…』 などと、急に具体的な話をはじめるので、私達もびっくり。
やはり皆それぞれ、リタイア人生をエンジョイするのに必要なもののプライオリティが違うんだなぁ~。
ホアヒンの近くに実際にマリーナがあるのを自分の目で確認し、料金もリーズナブルだと知って、友人夫婦はかなり満足そうでした。
これでヨット乗りの友人夫婦が将来ご近所さんになる可能性は、300%くらい一気に上昇したようです。