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移住の決断は本当に必要か
先週末は大きなイベントがあって、シンガポールに戻っていました。シンガポールに戻っていたといっても、実際のイベントはビンタン島というインドネシアの小島。シンガポールからフェリーで1時間ほどの所にあります。
シンガポールに住んでいたときには、毎週日曜日にはゴルフをしに夫婦で通っていました。
今回のイベントというのは、昔ここで一緒にゴルフをしていた人たちの集まり。
まだシンガポールに住んでいる人もいるし、他の国に仕事で移動した人もいるし、母国でリタイアしている人もいるし…と様々です。
今年は60人参加して、ゴルフをしないパートナーも入れると総勢70人くらい集まったので、ゴルフの後は、みんなでお酒を飲みながら各自の近況の報告に花が咲きました。
みんな私達のタイでのリタイア生活に興味津々。
どうしてタイにしたのか…から、不動産の話や、もちろんゴルフ場の話など。
既に私達のようにリタイアに片足つっこんでる人たちは、タイに家を買うことを真剣に検討しだす人もでてきたくらいですが、まだまだフルタイムで働くつもりの人たちは、当分タイに引っ越すわけにはいかないしな~と残念そう。
それでも欧米人は、割と気軽に他の国に家を買うとか住むとかいうことを検討する人が多いと思います。
少なくとも私のまわりでは。
同じように駐在で既に外国に住んでいても、日本人の場合は、大抵は任期が切れたら日本に戻るつもりで、自分で好き好んで他の国に住むとか、ましてや異国の地に家を買うなんて考えている人は少ない印象です。
これまた、少なくとも私のまわりでは…ですけど。
今現在外国に住んでいる日本人でさえそうなのだから、今日本に住んでいる日本人の人が、老後を海外で…と考えるには、よほどのパワーが必要なのかもしれないなぁとは思います。
興味はあるし、住んでみたいとは思うけど、踏ん切りがつかない…というひとも多いのでしょう。
随分検討したけど、どうしても海外に移住する決心がつかないのよ…という声も聞こえてきそうです。
特に海外に住んだことがない人にとっては、海外に引っ越すというと、それはもう人生の一大事のことで、『移住』という一大決心がつかない気持ちはよく分かります。
ただ、ここでもう一度よく考えるべきは、本当に『移住』なんていう一大決心が必要なのか…ということです。
若い時に外国に移って、その場でバリバリ働いて、家族を持って…ということを考えると、働けるビザが必要だとか、子供に十分な教育を受けさせるには、そこの国の永住権が必要だとか、いろいろあると思います。
実際私も、最初に日本を出た時は、とりあえず永住権を取ることが何よりも最重要課題だった時期があります。
タイにも、夫婦でバリバリ働いていた時には、それほど住みたいとは思っていませんでした。
でも今の私達のように、老後をそこで楽しく暮らすのが最大の目的の場合、それこそ定住ビザだって必要ないかもしれない。
観光ビザ、学生ビザ(タイならタイ語の学校でも取れる)、ビザなし入国など、働かないで一定期間限定の滞在なら、色々な選択肢がありますし。
それこそ1年まるまる海外に住まなければならないわけではなく、1年のうち数ヶ月とか、半年とか、特に最初の数年はそんな暮らし方からはじめるという選択肢だってあります。
1年のうち3ヶ月日本、3ヶ月海外というのを交互に繰り返すというのもありですね。
特にタイなど物価が安いし、3ヶ月でも住むとなると、観光客のようにお金を使うわけでもないし、キッチンのついた家を借りれば、普通に生活する程度の予算プラス飛行機代くらいですんでしまいます。
移住なんて決心がつかなくても、とりあえずタイに来て、今回は1ヶ月、次回は3ヶ月…というように、短期滞在の期間を少しずつ延ばしながら、先のことはゆっくり考えてみる…というのも、リタイアメント計画としてはありだと思います。
時間だけはたっぷりあるのが、リタイア生活の特権でもあるわけですしね。