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リタイアメント計画の第一歩

オーストラリアにいる間は、夫婦の共通の趣味はテニスでした。もともとテニスクラブで出会ったし。

週末は一緒にクラブへ行き、平日の夜はそれぞれレッスンを受けたり、コンペに出たりしていました。

それがシンガポールに引っ越して以来、、余りの暑さに運動意欲は削がれ、それ以外に中国語を習ったりと時間を取られることも増え、ほとんど運動というものをしなくなってしまったんですよね～。

年齢とともに上がるテニスのハードさに、ますます意欲が削がれて行く中で、うちの夫はゴルフへと華麗な転身を遂げ、テニスラケットは全く握らなくなっていました。

私といえば、運動をしないので、体重は増える一方。シンガポールに住んでいながら、なんでそんなに白いのかと責められる程、ビタミンD欠乏症の人のような生活を続けていました。

とにかく暑い。いや、気温が高いのはそれ程問題ではなく、つらいのは湿度の高さ。

オーストラリアでも、夏はかなり暑くなりますが、湿度が低いので過ごしやすいんですよね。汗をかいても直ぐに乾くので、じっとりとした不快感がない。

せっかくシャワーを浴びても、外にでたら5分で元の木阿弥という国では、全くと言っていいほど、運動意欲がわかなくなってしまいました。

夫婦2人とも平日は忙しく仕事をし、夜はそれぞれしたいことをして、その上週末も全く別のことをするという生活を何年も続けていて、ある時、やっぱりこれはちょっと不味いのではないかと思うようになっていました。

会話も共通の趣味もなく、ほとんど一緒に過ごす時間もないというのでは、ルームメート以下ではないですか。

こんなことでは、そのうち遅かれ早かれ、この結婚生活に問題が生じるであろうし、第一、こんな状態でお金だけ貯まっても、二人で老後を楽しく暮らしていける気がしません。

私は自慢じゃありませんが、かなり頑固で融通がきかない。その私が太鼓判を押すくらい、うちの夫はさらに頑固です。

どう考えても、夫を変えるより、自分が変わった方が早いのは明確だし、ここで妥協して私が変われば、この先どこで、その恩をお仕着せがましくきせることができるかも分からない。

ただしお金もかかることだし、一度やると決めたら長く続けないといけないしなぁ〜。
などと、何度か自分に待ったをかけてはみましたが、結局他に良さそうな案も浮かばないので、悩みに悩んだ挙句、決心しました。
ゴルフを始めることにしたのでした。




結果的には、これが我が家の今後のリタイアメント計画を左右する、大きな第一歩になりました。

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