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リタイア後に住む国として東南アジアに住むという選択肢 (我が家の検討編)
最初から日本に住むという選択肢は考えていませんでした。私に住む意思がなかっただけでなく、うちの夫も住みたいと思わないようでした。日本は東京にいても英語が通じなくて、旅行程度でもいつもとても苦労するというのもありました。
カナダも選択肢外。二人とも寒い国には住みたくなかったからです。
オーストラリアやアメリカにも住んでみました。
そこで、旅行や留学といった短期滞在者型の滞在ではなくて、家を買い、仕事をし、友人の結婚式にでたり…といった、『生活』を経験してきました。
そういう二人の意思や、経験や、気持ちを検討した先にあったのは、『東南アジアに住む』 という選択肢。

振り返ってみると、前回シンガポールへ引っ越したときは、最初にうちの夫が2年と言っていたせいもあり、住んでいたとはいえ、気持ちはずっと『短期滞在者』のそれだったように思います。
だから、アメリカへ引っ越したときはまず最初に住む家を買ったのに、シンガポールにいた3年で、不動産購入を検討したことは一度もありませんでした。
家具付きのコンドを借りて、それでも必要になったものは、全てIKEAで安物を買ってすませていました。お気に入りの長く使える一品を買い揃える…という考えもありませんでした。
頭の中にはいつも『どうせ2年なんだから』というのがあり、そのため、私は職探しもしませんでした。
なので、結局3年は住んでいたとはいえ、本当の意味で『シンガポールで暮らす』経験をした実感がなかったといってもいいと思います。
あの3年は今振り返っても、『長い海外旅行』だったような気がします。
カナダ、日本、オーストラリア、アメリカと、実際に暮らした経験を比べていくと、二人にとっての『住みやすい国』に必要なことが、少しずつ具体的になってきました。
それを元に、じゃあどこの国へ行こうか?と考えてみます。
この時点(アメリカを出ようと検討していた時点)では、まだ『リタイア後に住む国』ではなく、『この先10~20年、二人でバリバリ働いて暮らす国』をさがしていたので、英語を話す国というのは、必要最低限の条件でした。
そう考えると、ヨーロッパではイギリスかなぁ~とも考えましたが、二人とも寒い国は嫌だったし、税金が高いと老後への貯蓄ができないので、イギリスもアウト。
北米、欧州、オセアニアと、主な英語の国と比べてみると、改めて『シンガポールってそう悪くない選択肢かも』 と思えてきます。
前回は『短期滞在者型』滞在だったけど、一度腰を落ち着けて住んでみるか…と考え始めました。
東南アジアに長く住むなんて、昔は考えたこともありませんでした。
前回のシンガポールは、一度アジアで働いてみたいと思っていた夫の夢をかなえるために、ちょっとだけ協力してあげよう…くらいの気持ちだったし。
シンガポールに住んで、家を買って、働いて…。
3年は住んだ国なのに、なかなか上手く想像の羽が広がりません。
まるで、全く新しい場所に引っ越すことを考えているような感じでした。
それだけ『期限付きの滞在』と、本当に暮らすということには、差があるといえるかもしれません。
これは後にタイへの移住を考えたときにも、もう一度同じように感じることなのですが…。
とりあえず、今まで全く考えていなかった『長期(リタイア後も視野に入れて)で東南アジアに住む』という選択肢を我が家でも検討し始めることにしました。