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タイの中でホアヒンに決めました(我が家の検討編)
まだ完全にシンガポールに残って、あるいはオーストラリアに帰ってリタイアするという案を捨てたわけではありませんが、東南アジアでリタイアするならタイかな~という気持ちがかなり強くなってからは、『タイのなかのどの街にするか』の検討をはじめました。
それまでにもバンコクは数え切れないほど訪れていたし、夫が10年近く前(これを書いた2014年当時)に2年ほどバンコク駐在をしていたことがあり、私も週末に月に二度ほどシンガポールから夫の元に遊びに来ていました。
2年の間、夫は最初はサービスド・アパートメントに、その後普通のコンドに引っ越して暮らしていました。
運転手付きの生活とはいえ、スーパーで買い物したり、観光客用ではないお店で食事をしたりと、ちょっとだけですけど旅行ではなく『暮らす』体験をすることができました。

バンコク以外では、パタヤとプーケットに何度か。同じくシンガポールから直行便がでているコサムイには毎年のように通っていました。
当時行ったことがあったのはそれくらいです。
ではどこに住むか…と改めて考えると、これがなかなか難しい。
私達の中でどの街に住みたいかという優先順位がついていなかったし、まだ地方都市でも行ったことがないところがあったからです。
私達のタイ語力を考えると、そこそこ外国人がいて、英語でのサービスが提供されている街でないと難しいのはわかっていましたから、住めそうな街はある程度限定されます。
バンコク、パタヤ、プーケット、コサムイ、チェンマイ、ホアヒン。
バンコクは好きですが、まずビーチリゾートじゃないし、物価が高い。住みたいと思うようなエリアでは、我が家の予算では気に入った物件が買えそうにもない…ということで、割と早々にリストからはずしています。
タイはシンガポールに住んでいると、私達には短期の旅行で来るところだったので、直行便が飛んでいなくて、バンコクから車で3時間もかかるホアヒンは、旅行先の候補としてあがったこともありませんでした。
ゴルファーの友人が多いので、タイでリタイア…っていう話をすると、ホアヒンがいいよね~という人が沢山いて、私達としては『ホアヒン?それどこ?』という感じだったのです。

まあとりあえずチェンマイとホアヒンにはリサーチに行かなければ…ということで、まずは旅行に行きました。
チェンマイはマウンテン・リゾートときいて、ゴルフ場も起伏にとんだコースが多いと期待して行ったら、期待が余りに大きかったのか、意外と平坦なコースが多くてちょっとガッカリ。
マウンテン・コースとうたわれていても、コースがマウンテンなんじゃなくて、マウンテンの景色が見える…っていう感じでした。
気候は聞いていた通り他より涼しく快適。
観光客が行く辺りでは、歩いてブラブラできる界隈も広く、マーケットも沢山でていて楽しかったし、他の観光都市に比べると物価が安いと感じました。
ただ我が家的にはやっぱりビーチリゾートの方がいいねということと、ゴルフ場に余り惹かれなかったんですよね。
そして初めてのホアヒンへ。
車で3時間の移動と聞いて、最初は心配していた(何を?っていう感じですが、笑)のですが、既にホアヒンに家を持っている友人がいつもお願いしているタクシーの運転手さんを紹介してくれました。
彼は安全運転でいつも時間厳守。あれ以来ずっと今でも(これは2014年の記事ですが、2022年の今でも彼にお願いしています)バンコク-ホアヒン間の移動にはお願いしています。

最初に来た時は、ほぼ『ゴルフ旅行』で、生活するにあたってのリサーチなどは後回し。
まずはこの街が気に入らなければ話になりませんから。
夫は直ぐに Black Mountain というホアヒンのプレミアム・ゴルフコースが気に入ってしまいました。
ここは一般には不動産を購入しないとメンバーシップは購入できないゴルフ場なので、住むようになってもここが我が家のホーム・コースになることはありませんが…。
あと4-5箇所のコースを周りましたが、我が家的にはチェンマイのコースよりホアヒンのコースの方が好み。
住むことを考えなくても、今後もホアヒンにゴルフ旅行に通いたいと思うようになりました。
二人ともコサムイは好きでしたが、何しろ島内にゴルフ場が少ない。ちゃんとしたのは一つだけ、建設途中で9ホールしかまだないコースがもう一つ。(2014年に書いた記事です)
これは我が家的には致命的。特にその唯一のコースがプレミアムコースで、我が家のホーム・コースにできるようなところではないし。
プーケットはもう少しゴルフ場が多いですが、私達の好きなコースは料金が高めの設定のところが多く、やはりそこが少し難点でした。
プーケットからはバンコクまで8時間以上かけて車で行くこともできますが、それはなかなか大変なので通常の移動は飛行機になります。
住むようになって、ちょっとバンコクへ買い出しに…といっても飛行機だと運べるものもある程度制限されますし、我が家的には『バンコクへのアクセス』がちょっとネックになりました。
『バンコクへのアクセス』という意味ではチェンマイも同じですが、先にも述べたように、チェンマイの場合はビーチリゾートではないというのもありました。
プーケットは他と比べると物価が高いと感じていました。コサムイはそれに加えて、日常の生活圏が極端に狭いというのもありました。
インフラとか治安とかいった点では、特にどの街がと思う大きな差は感じられず、自分で運転しない場合の交通機関はバンコク以外はどこも似たりよったり。
ゴルフ場、バンコクへのアクセス、ビーチリゾート、英語環境ということを考えると、最終的にはパタヤかホアヒンかという選択肢になるわけですが、この辺はもう完全に好みの問題ですね。
私達の友人・知人の間ではパタヤの好き嫌いが割とハッキリと分かれていて、うちも夫がパタヤは嫌だといいます。
パタヤはホアヒン以上にゴルフ場が多いので、ちょっと意外な気もしますが。
そんな感じで1-2年は意識的に『住む街探し』という目的でタイ国内を旅行し、やはり割と早いうちに『リタイアするならホアヒンかな』と夫婦の間で意見が一致するようになりました。
この辺はライフスタイルとか生活に求めるものとかが似ているもの同士だから、我が家では余り揉めること無く意見が一致することが多くて助かります。
ホアヒンかな…と思ってからは、旅行先はホアヒンに絞って、年に2回は2週間くらい旅行に来るようにしました。
2週間といっても、飛行機はバンコクなので、毎回バンコクでも数日は滞在しましたが。
夫婦ともここのところずっと大都市にしか住んだことがなくて、ど田舎暮らしが無理なのは分かっていましたが、地方の小さな街暮らしが本当に快適にできるのか…というのはずっと考えていて、やはりインターネットが発達した今だからできることだなぁと思っています。
日本食のスーパーや本屋さんがあるような街に住まなくても、大抵のものはネットで購入できるようになりましたしね。
地上波どころかケーブルテレビでも観たいチャンネルが提供されてない街でも、ネットのストリーミングでたいていのものは観られるようになりましたし。
それでも行こうと思えば車で3時間程度でバンコクへも行ける。
どうしても大都市でないといけない何かがあれば、日帰りでも行けないことはない。
でもパタヤほどはバンコクに近くなくて、それが私達がよく言う
『便利さにはほどほど近く、喧騒からはほどほど遠い』
という、ある意味とても住みやすい環境であったりもするわけです。
何年かそうやって通ううちに、少しずつ街のスーパーの様子をチェックしたり、不動産屋さんのウィンドーをながめたりといったこともするようになり。

ある年、ウィンドウを眺めているだけでなく、実際に不動産屋さんと話をするようになって、家を買う話が急展開することになります。